琉球黒檀でスプーン②
スプーンの続き
皮むき
グリーンウッドワークでは皮は剥がさずに半割り荒削りをする場合がほとんどだと思いますが、クロキの皮は厚いし硬い。今回のクロキも皮の厚さ5㎜ほどありました。
皮が厚いと木の節やひねりが分かりづらいので割るときに節をよけづらくなります。
剪定したばかりの木ならナイフで簡単に剥がせるんですが、少し遅かったようですね。
クロキの皮は時間が経つと木と皮がよりしっかりとくっついて剥がしづらくなります。しかも皮自体がとても硬くなりナイフではかなり面倒。
なので斧を使います。
材料が小さいので刃の近くを持って斧をコントロールしやすくします。
半割り
刃を材料に押し当てて上からハンマーで叩いて割る。薪割りみたいに振り下ろしたら危ないですからね。
節ありのデコボコ
やはり良いスプーンができそうですね
ではまた/
はじめまして
はじめまして 木工房 晃(こう)といいます。
グリーンウッドワークとは
グリーンウッドワークとは乾燥していない生木を電動工具や機械を使わず手加工で物を作る木工のことです。
これからグリーンウッドワークについて書いていくんですが、今回は自己紹介をしようと思います。
1996年生まれ 沖縄出身沖縄在住
僕が木工を始めるきっかけになったのは、園芸用の小さいスコップの持ち手を作ったことす。作ったと言っても、木をナイフで細く削るだけなんですけどね。それが楽しくてスマホスタンドなんかをナイフとノミで作ったりしてました。
そんなことをしていると、木工を習える所があると知り沖縄県工芸振興センターの木工研修を受けました。
研修期間は1年。手加工やテーブルソー、木工旋盤などの機械加工はそこで習いました。その時作った物を少し紹介します。
琉球松のチェスト 幅530 奥行き280 高さ440
琉球松の蟻組スツール 幅320 奥行き215 高さ250
模様はアカギを使っています。松のイメージです。
桜のワイングラス
などなど
グリーンウッドワークは研修後に知りました。
剪定された生木があったんですが、乾燥させて製材するとなると長い時間がかかる。それに板にするほど幅もなく曲がりくねっているのでどうしたものかと思っていました。でなんとなくナイフでスプーンを作っていたんですが、思いの外楽しく最初のスプーンということもあって早く使いたいと思い木の乾燥について調べている時にグリーンウッドワークを見つけました。
生木を斧で割り、斧で荒削りしてナイフで整え熱湯でアク抜きしてオイル塗って完成。
とてもおもしろいです
そんなグリーンウッドワークを中心に色々と書いていこうと思います。
それでは、これからよろしくお願いします。